バスケットボール男子、B2リーグは序盤戦を終え、B1から降格した仙台が7勝10敗とまさかの低空飛行が続いている。後藤敏博新監督の下、堅守のバスケを掲げてB1復帰を目指していたが、これ以上負けが許されない状況まで追い込まれている。前節の金沢戦から戦術を一転。攻撃重視に切り替える窮余の策で浮上を目指す。
 守りのバスケにはほど遠かった。1試合平均の失点は79.5点。東地区首位を走る秋田は65.8点で大きく引き離されている。
 1対1を基本とした堅守のバスケを理想にシーズンに臨んだ。しかし、チームは攻撃型の選手ばかり。80点台の失点が続いて黒星を重ねた。「守備の約束が守れていない」。試合後の記者会見で後藤監督はため息をつき続けた。
 金沢戦(11月18、19日)からは攻撃のテンポを上げて「100点を取りに行く」(後藤監督)バスケに切り替えた。結果は75、87得点で1勝1敗。付け焼き刃の印象は拭えず、新戦術がかみ合うまでは時間がかかりそう。大黒柱のアシャオルが左膝を骨折して長期離脱したのも痛い。腰の状態が万全ではない坂本を復帰させて急場をしのぐ。
 上位チームとの差は開くばかりだ。仙台と同じ降格組の秋田は15勝2敗で昨季B2で最も勝率が高かった島根の記録(51勝9敗)を塗り替える勢い。仙台はワイルドカードによるプレーオフ進出を目指すしかないが、昨季は44勝16敗の熊本ですら進出を逃している。今後は極めて厳しい星勘定を迫られる。
 柳川主将は序盤戦を「選手間で守備の共通認識を持てなかったのが負け越した要因の一つ」と振り返る。攻撃重視に切り替えたことについては「得点力の高い選手が多く、今の戦術はチームになじみつつある。一貫した戦い方で、目の前の試合に勝ち続けるしかない」と話した。(伊藤卓哉)

 [ワイルドカード]昇格チームを決めるB2プレーオフには東、中、西地区のそれぞれ1位チームのほか、2位のうち最も勝率が高いチームがワイルドカードとして出場できる。昨季は西地区の広島が46勝14敗で進出している。