バスケットボール男子、Bリーグの大河正明チェアマンが1日、仙台市を訪れて河北新報社の取材に応じ、2季目を迎えるリーグの課題や将来展望を語った。(聞き手は伊藤卓哉、佐藤夏樹)

 -1季目の総括を。
 「入場者は前年に比べてB1で50%増えた。チケット収入は70%増。手応えがある」

 -仙台や秋田は資金力で強豪チームに劣りB1で苦戦した。サラリーキャップ(年俸総額の上限)導入が必要ではないか。
 「まずリーグ拡大を優先する。日本人の平均年俸はプロ野球が約3800万円、サッカーJリーグが約2000万円、B1が約1000万円。何年か後にJリーグに追い付きたい」
 「一方で金のあるチームだけがいい選手を取れる制度が続くことがいいのかという考え方もある。戦力均衡という観点で、ドラフト制度やぜいたく税など工夫する余地はあるとは思う」

 -米プロバスケットボールNBAは、下位チームがいい選手を指名しやすいドラフトを採用している。
 「ドラフトを採用するなら、そういうことを吟味した方がいい。職業選択の自由があるので、選手会も理解を示し、各チームにチャンスを与えるような仕組みがバスケット界全体の発展につながるのなら、導入は可能だと思う」
 「ただ、仮にB118チームでドラフトをして、今の大学に取りたい選手が18人もいるだろうか。また、受け入れるチーム側にそれなりの魅力がないといけない」

 -仙台は今季、主力がB1のチームに流出。育成しても資金力のあるチームに取られてしまうのでは。
 「Bリーグは契約金がなく、プロに入って何年間か移籍できないとするのは法的に難しい。選手の立場からすると、契約の自由もある。ファンの気持ちは分かるが解決は難しい」

 -昨季B2は18チーム中12チームが赤字。東北でも山形、福島が赤字だった。
 「今までためていて、今年は赤字覚悟で勝負を懸けるというのはいい。毎年赤字を垂れ流すのは困る。現場に『この選手を取りたい』と言われ、身の丈に合わない補強をしたチームが多いのも問題だ」

 -仙台など地方球団と資金力のある球団との格差が固定化する恐れはないか。
 「一年一年の一喜一憂はファンの中にはあると思う。地方か都会かの黒か白ではなく、中長期的に健全な姿にしていくのが目標だ」