バスケットボール男子、Bリーグは序盤戦を終え、2部(B2)の仙台は11勝12敗の東地区3位と、1年でのB1復帰を目指すには厳しい戦いが続いている。苦境をどう乗り切るのか。中村彰久球団代表(46)に再浮上に向けた戦略や経営の見通しを聞いた。(聞き手は伊藤卓哉)

 -序盤戦は苦戦が続いた。同じく今年B2に降格した秋田(東地区1位、20勝3敗)に大きな差をつけられている。
 「前節の信州戦もそうだが、1試合目は勝てても、2試合目で相手に課題を修正された時に勝てない。この繰り返しが多く、もったいない負けが多い」
 「主力級3人(片岡大晴=現B1京都、熊谷宜之=B1島根、菊池真人=B1渋谷)が移籍してしまったのが痛手だった。複数年契約など新たな選手契約の制度に対応し切れなかったのは反省点だ」

 -後藤監督は守備のチームを目指していたが、新たに獲得したのは攻撃的な選手が多い。ミスマッチがあったのでは。
 「後藤監督は元々攻撃主体でチームをつくる指導者。ただ、当初から守備が思うようにできず、修正に時間がかかった。選手と戦術はマッチしている」

 -昨季の収支は約2300万円の黒字だったが、今季は入場者数が同期比で約3割落ち込んでいる。経営悪化が懸念される。
 「昨季は30試合あったホーム戦のうち、田臥勇太(秋田・能代工高出)が所属する栃木戦があった前半9試合で全体の45%の売り上げがあった。今季は1試合当たりの目標入場者数を1~2割下げたが、現時点で想定を2~3割下回っている。ただ、集客が見込まれる東北の他チームとの試合はまだ3試合。会場で児童、生徒による試合を開催し、多くの人に来場してもらえる機会をつくっていく」
 「Bリーグはプロ野球やサッカーのJリーグと違って大企業が母体となるチームが少ない。資金面は厳しいが、仙台と同じような運営形態で経営が軌道に乗っているB1琉球は見習うべきところが多い。スポンサーになりたいと思ってもらえるブランド化戦略を考える必要がある」

 -1年でB1復帰という大目標がかすんでいる。
 「補強など最大限の手は打ってきている。成績が悪ければ監督交代も一般論としてあるが、現時点で考えていない。復帰の可能性がゼロになるまで望みは捨てない。選手も社員も最後まで諦めず戦う」