守り勝つという仙台のセオリーは後半、茨城に通用しなかった。インサイドで着実に得点を重ねてきた相手に、第3クオーターだけで30点を献上してしまった。高岡監督は「チームの悪いところが全て凝縮されていた時間帯だった」と悔しさを募らせた。
 第3クオーター、ゴール下の弱さが目立った。ウィリアムスが、激しく体を寄せてくる茨城のリカートに押し切られ、簡単にゴールを許す。ペイント内(制限区域)で最も警戒すべき相手チームの柱に好き放題やられれば、勝ちをたぐり寄せることはできない。
 仙台は足のけがでチョルが出場できず、ウィリアムスとクザンのプレー時間が必然的に延びてしまった。後半は疲労がたまって動きに鈍さが出始めた2人。志村は「後半苦しくなるのは分かっていた。だからこそ日本人選手が勝負に加わらなければいけなかった」と目を伏せる。
 試合が進むにつれて守備でマークマンへの意識が薄れたり、リバウンドに絡む積極性が欠けたりする場面があった。「『自分がやってやる』という強い気持ちを持った選手が少な過ぎる」と志村。勝てない原因は至ってシンプルだ。(伊藤卓哉)