第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は12日、2次リーグE組の2試合が東京ドームで行われ、1次リーグを3連勝して勝ち上がった日本(B組1位)はオランダ(A組2位)と対戦し、延長十一回、タイブレークで2点を奪い、8-6で競り勝った。1次リーグで3戦全勝したイスラエル(A組1位)はキューバ(B組2位)に4-1で逆転勝ちした。
 日本は6-5の九回に則本(東北楽天)が打たれ追い付かれたが、無死一、二塁で始まる延長十一回に中田(日本ハム)の2点適時打で勝ち越した。

 6-5の九回、締めのマウンドを託されたのが東北楽天の則本。「八回くらいから最後にいくかもしれないと言われた。心の準備はできていた」。勝利を願う観客の大声援を力に変え、気迫あふれる投球を見せたが、同点にされた。
 先頭のプロファーは155キロの直球で見逃し三振に仕留めた。その後は四球と安打で1死一、三塁のピンチを招く。重圧がかかる中、鬼気迫る表情で投げる右腕を後押しする声援が球場に巻き起こる。
 グリゴリアスを渾身(こんしん)の直球で左飛に打ち取った。しかし、J・スクープに同点の中前打を浴びると崩れ落ちた。「この場面で抑えて終われば良かったが、必死に投げた結果」と振り返った。
 なお2死二、三塁と一打出ればサヨナラの局面は、味方の反撃を信じて投げた。スミスをフルカウントから「コントロールができた」と最後はフォークボールで空振りを奪うと、今度はマウンドで拳を突き上げた。
 チームは延長十一回に勝ち越し、強豪オランダを破ったが、則本にとっては不本意な投球が続いている。「自分の投球を見つめ直し、チャンスをもらえれば次はしっかり仕事をしたい」と立て直しを誓った。(佐々木智也)