東北楽天はパ・リーグのペナントレースを首位で折り返し、18日の日本ハム戦(北海道・函館)から後半戦に挑む。東北楽天の担当記者がチームの転機となった4試合を振り返る。

◎6月18日阪神戦@甲子園

 6月18日に甲子園であった阪神戦。東北楽天は交流戦最終戦を1-0の僅差の勝利で締めくくった。負ければ貯金なしとなる交流戦を10勝8敗の勝ち越しで終え、リーグ戦再開に弾みをつけた。
 先発岸は序盤から本調子でなかったが、五回まで要所をしのいで無失点。1点を先取した直後の六回、岸をもり立てたのが二塁手藤田の好守だった。
 無死一塁から原口の中前へ抜けそうなゴロをダイビングキャッチ。横たわった体勢のままバックハンドで二塁に入った遊撃手三好の胸元にグラブトスし、併殺を完成させた。
 銀次との併用で先発出場の機会が減る中、35歳のベテランが持ち味の守備で意地を見せた。再三の好守に救われ、八回まで無失点で投げ抜いた岸は「藤田さんに何度も助けられた」と感謝しきりだった。
 守備は投打の活躍に比べるとスポットライトを浴びることが少ないが、名手が見せたプレーは見る者の記憶に強く刻まれたはずだ。守備の力でつかんだこの1勝が、快進撃を支えるのは投打の力だけでないことを示した。(佐々木智也)