事もなげに決勝打を放つ姿から「必殺仕事人」と呼ばれた男が打撃コーチとして帰ってきた。高須コーチは2013年オフに戦力外となって退団し、翌年に国内独立リーグで現役を引退。その後DeNAで3年間のコーチ修行を積んでの復帰。関係者に「おかえり」と迎えられると、「(4年後の復帰は)早かったですか」と聞き返してにやりと笑うなど、クールな姿は健在だった。
 走塁や守備練習が中心だった午前中こそ出番が少なかったが、いざ打撃練習が始まると付きっきりで選手一人一人をチェック。背番号4の後継者でもある左打者岡島とは、逆方向の左翼に強い打球をはじき返すための打ち方に一緒に取り組んだ。「まずコミュニケーションを取るのが大事」との考えから練習後には選手との個人面談も始めた。
 チームは今季、ウィーラー、ペゲーロ、アマダーの外国人トリオの長打力に依存し機動力を絡めたつながりのある攻撃ができなかった。「仕事人」はいかにして打線の強化を図るのか。
 「まず今季の戦いを検証したい。そして、打てない時にどうやって1点を取るのかが課題となる。(進塁につながるように)凡打の内容を上げていくことも大事になる」。早くも大仕事に正面から向き合い始めた。(金野正之)