東北楽天で今季途中に支配下登録となり、クライマックスシリーズ(CS)で活躍した宋家豪(ソン・チャーホウ)が、秋季キャンプ(岡山県倉敷市)でフォークボール習得に励んでいる。「真っすぐ以外でも三振を奪う決め球が欲しい」。台湾の大学から日本球界入りし来季が3年目。新しい球種を武器に投球の幅を広げ、開幕1軍を狙う。
 フォークボールを試し始めたのがキャンプ中盤。腕の振りや球の軌道を意識しながらブルペンで投げ込んでいる。長身185センチの右腕で投げ下ろす球に少しずつ落差はついてきたが、「まだまだ制球にばらつきがある」と試行錯誤する。
 激動のシーズンだった。7月末に支配下登録されると今季終盤には150キロを超す直球で打者を圧倒し、中継ぎとして台頭。CSのメンバー入りを果たした。
 CSは天国と地獄を味わった。ファイナルステージ進出を決めた西武とのファーストステージ第3戦で好救援し勝利投手。ソフトバンクとの第2戦もピンチを抑えて勝利したが、タイで迎えた第4戦は1点リードの六回に登板し、内川と中村晃に連続ソロを浴びて逆転を許す苦い経験をした。「1軍のレベルは高かった」と力不足を痛感した。
 1軍ではCSを含め登板9試合。来季は「多くの試合で投げたい」と連投に耐えるスタミナをつけるため、ブルペンの球数を昨季の倍に増やすなど意欲的だ。
 目標は中継ぎ陣の柱としてチーム最多65試合に登板した鉄腕福山。先輩に近づくため、25歳は努力を重ねている。(佐々木智也)