宮城県民に大いなる夢と勇気を与え、スポーツの力を示したプロ野球東北楽天元監督の星野仙一さん。その死が報じられた6日、多くのファンが初の日本一に輝いた2013年を振り返り、感謝の言葉を口にした。
 気仙沼市の私設応援団代表を務める自営業田口一之さん(54)は、日本一の胴上げを左翼席から見ていて涙が止まらなかったのを覚えている。「被災地では日本一に勇気をもらい、救われた人も多かった。残念だ」と悼んだ。
 「朝のニュースで知ってびっくりした」と話したのは仙台市宮城野区の会社員加賀光さん(19)。日本シリーズをテレビ観戦した13年シーズンを懐かしみ、「元気ならもう一度監督をやってほしかった」。
 家族全員が球団創設時からの東北楽天ファンという栗原市築館の主婦山田美樹子さん(46)は「シリーズ最終戦で田中将大投手を送り出したことに象徴されるように、野球に美学がある人だった。選手たちは、見る人の心を奮わせる魂のこもった野球精神を忘れないでほしい」と願った。
 私用で訪れたJR仙台駅前で号外を手にした福島県浅川町の会社員荒川善久さん(73)は「中日のエースだった時代の闘志みなぎる姿が印象に残っている。若い世代のためにこれからも球界を盛り上げてもらいたかった」と死を悔やんだ。
 蔵王町の会社役員大谷啓一さん(64)は中日時代からのファン。「巨人キラーとして立ち向かう姿が好きだった。13年は毎週のように球場に通い、日本一の胴上げもバックネット裏から見た。あんなすごい投手、監督はもう出てこないだろう」と悲しんだ。
 エスパル仙台店にある東北楽天のグッズショップ店員佐久間夏帆さん(31)は「闘将」と呼ばれた監督の姿が今も目に焼き付いている。「試合中は笑わず、まさに勝負師。選手のことを話す時は毒舌だったが、表情は優しく選手への信頼を感じた」と往事をしのんだ。