「プロに入るきっかけをつくってくれた偉大な人に、1年目のキャンプでまた会えるなんて。うれしいし、心強かった」。育成ドラフト2位の新人、松本京志郎内野手(福島・光南高)=福島県西郷村出身=は満面の笑みを浮かべた。
 松本が野球を始めたのは小学5年の時。同郷の英雄、DeNA前監督の中畑清氏(矢吹町出身)が当時、地元で開いたソフトボールの大会で「間がいいな」と打撃のセンスを褒めてくれたことが契機となった。
 今月初めに1軍のキャンプでの練習を視察していた中畑氏は、関係者からこの話を聞くと、当日の予定をキャンセルし、車で20分ほど離れた2軍の練習場に急きょ移動。練習中の松本を見つけて、その場で打撃を指導した。
 松本は「『バッティングで一番大事なのは素振り。1日1000回続ければ、活躍できるような可能性を感じる』と言ってもらった。その日から素振りは欠かしていない」と目を輝かせた。
 中畑氏のこの助言が、今度はプロの世界で大成するきっかけとなることを期待したい。(狭間優作)