投手陣最年長、37歳の久保が2軍で精力的に投げ込んでいる。9日はブルペンで106球を投げ、キャンプでの総投球数が既に600を超えた。昨年は2月中旬の春季練習でテスト入団し、中継ぎで実績を残しながらも、右手指の血行障害で育成に降格。「自分に負けなければ、絶対に支配下に戻れる」と意気込む。
 8日は志願して若手の居残り特守に参加するなど練習量も若手顔負け。小山2軍投手コーチは「率先して動いてくれ、若い選手も活性化する」と言う。
 昨季は27試合に登板して3勝1敗、防御率3.60と活躍したが、9月に血行障害で2軍落ち。元々ファンサービスに熱心で、投球ができない間は「今、僕にできるのはこれだけだから」と球場で1時間以上サインを書くこともあった。
 11月に手術し、症状は現在完治。今後2軍での実戦を経て、早い段階での支配下復帰を目指す考えだ。
 昨年の今頃は鳥取県のジムで1人、先が見えない不安と戦いながら練習をしていた。「それに比べれば、野球ができるだけで本当に楽しい。1年でも長くやれるというのを見せられればいい」。巨人、DeNAと合わせて3年連続戦力外の辛酸をなめたベテランが、静かに巻き返しを誓う。(浦響子)