昨夏の甲子園で次々と安打を放って得点を重ね、「わんこそば打線」の愛称が付けられた盛岡大付。新チームも高岡商の投手陣に計15安打を浴びせるなど、強力打線は健在だった。延長十回にサヨナラ2点打を放った林は「自分たちは打撃が持ち味」と胸を張る。
 1点を追うこの回、無死二、三塁。左打席の林は、高岡商の2番手伏見が変化球の制球に苦しむのを冷静に見ていた。「絶対に速球が来る」。1ボールからの2球目、狙い通りの球を中前へはじき返し、シーソーゲームに終止符を打った。
 打線は一回と四回にも追い付くなど、不安定な投手陣を援護した。迷いのないスイングを支えるのは強い自信。グラウンドが雪に覆われる冬場、1日1時間の素振りや筋力トレーニングで鍛えた。「誰よりも練習した」と林。昨夏の先輩を手本に長打力を養った。
 関口監督の采配も当たった。主砲松田を9番に下げて1番植田につなぐ打線に組み替え、松田はソロ本塁打を含む2安打2打点、植田も3安打2打点の活躍。十回は松田の四球、植田の三塁への強い当たり(記録は失策)で好機を広げた。
 次の相手は前回優勝の智弁学園(奈良)だが、4安打と当たった比嘉主将は「うちは強豪に立ち向かう姿勢がある。打ち勝ちたい」と気負いはない。初の8強入りへ、チーム一丸で攻め続ける。(原口靖志)