第64回春季東北地区高校野球大会は8日、仙台市民球場と石巻市民球場で開幕し、1、2回戦計4試合があった。八戸学院光星(青森)と東陵(宮城)が準々決勝に進出し、東日本国際大昌平(福島)と九里学園(山形)は2回戦に進んだ。東日本国際大昌平は7-3で大船渡東(岩手)に快勝。九里学園はタイブレーク十回、7-5で角館(秋田)を振り切った。八戸学院光星は明桜(秋田)に3-2で競り勝った。東陵は投手戦の末、2-1で青森山田を下した。第2日の9日は両球場で2回戦6試合がある。

<きのうの結果>
 ▽1回戦
東日本国際大昌平 7-3 大船渡東
九里学園 7-5 角館
 ▽2回戦
八戸学院光星 3-2 明桜
東陵 2-1 青森山田

<きょうの試合(左が1塁側)>
 ▽2回戦(仙台市民)
聖光学院(福島)-仙台育英(宮城)9時
弘前学院聖愛(青森)-盛岡大付(岩手)11時30分
九里学園(山形) - 東北(宮城)14時
 ▽同(石巻市民)
日大山形(山形)-東日本国際大昌平(福島)9時
久慈(岩手)-いわき光洋(福島)11時30分
能代松陽(秋田)-羽黒(山形)14時

◎八戸学院光星 逆転

 ▽2回戦(仙台市民)
    明桜(秋田)010000010=2
八戸学院光星(青森)00001200×=3

 【評】八戸学院光星が逆転勝ち。0-1の五回2死二塁から吉田の内野安打で追い付くと、六回1死二、三塁からは野選と暴投で2点を加え勝ち越した。
 明桜は八回、1点差に迫ってなお2死二塁の同点機に一本が出なかった。

<吉田主将、貴重な同点タイムリー>
 五回に同点打を放ち、八戸学院光星の勝利に貢献した吉田主将が「秋田県大会1位の手ごわい相手に勝ててほっとした」と振り返った。
 無死二塁から連続三振で2死となった場面で打席に。狙っていた外角直球をたたいて二塁内野安打とし、二走花房の好走塁もあって1点をもぎ取った。「悪い流れを断ち切れた。会心の当たりよりも、相手にダメージを与えられたと思う」と胸を張った。
 3月上旬に腰を疲労骨折した主戦向井が、昨秋の東北大会準々決勝の仙台育英戦以来となる公式戦で五回1失点と好投していた。吉田主将は「(向井の)久しぶりの登板ということは意識していた。援護できてよかった」と笑みを見せた。

◎九里学園 競り勝つ

 ▽1回戦(石巻市民)
九里学園(山形)0010001302=7
  角館(秋田)0000200030=5
(タイブレーク十回)

 【評】九里学園が競り勝った。5-5で無死一、二塁から始まるタイブレーク十回、小林の右前打で無死満塁とし、1死後、押し出し死球と暴投で2点を奪った。角館は九回に3点差を追い付いたが、一歩及ばなかった。

<主戦斎藤、162球の力投>
 九里学園の主戦斎藤が10回162球の力投で初戦突破を支えた。石巻市出身の高橋監督に贈る地元での公式戦初勝利に、「監督が自分を信じて最後まで投げさせてくれた。期待に応えられてうれしい」と特別な白星を喜んだ。
 勝利目前の九回に4安打を浴びて3点を失い同点に。「変化球を見極められた」と悔やむ。それでも、無死一、二塁で始まるタイブレーク十回に打線が2点を勝ち越したことで気を取り直し、リードを守り抜いた。
 2回戦で当たる東北には昨年の準々決勝で6回2失点で敗れた。「先輩の分まで勝って雪辱を果たす」と再び力投で挑む。

◎東日本国際大昌平 猛攻

 ▽1回戦(仙台市民)

    大船渡東(岩手)020000001=3
東日本国際大昌平(福島)10202110×=7

 【評】東日本国際大昌平の打線が爆発した。1点をリードされて迎えた三回、伊藤の2点中越え二塁打で逆転すると、五回にも2点を加えて突き放した。大船渡東は二回に志田の2点三塁打で一度は勝ち越したが、その後は1点止まりだった。

<大船渡東、投手力に課題見つかる>
 東北大会初出場の大船渡東は初戦で敗れたものの、夏への課題を見つけられたことが大きな収穫だ。
 主戦岩城は岩手県大会でも全5試合で先発登板。「疲れが残っていた」と言い、9安打5失点と崩れ五回途中で降板した。「低めに集めようとしたが、甘く入った球がことごとく打たれた」と、レベルの高さを痛感したようだ。真下監督は「打たれるのは想定内。夏への経験を積ませることができた」と前向きに捉えた。

◎東陵 投手戦制す

 ▽2回戦(石巻市民)
  東陵(宮城)010010000=2
青森山田(青森)001000000=1

 【評】東陵が投手戦を制した。佐藤瑞は無四球の安定した制球で6安打1失点で完投。1-1の五回2死二塁から佐藤賢の中前適時打で奪ったリードを守った。青森山田は打線が湿り、投手陣を援護できなかった。
 ○…青森山田、打線振るわず 4度の優勝を誇る青森山田が初戦で敗退。東陵主戦佐藤瑞の緩急を付けた投球に苦しみ、わずか86球で完投を許した。八回2死二塁の同点機で凡退した相坂主将は「打線が機能しなかったのが悔しい」と肩を落とした。
 青森県大会は準々決勝から3戦連続、2点差以内のロースコアで勝ち上がった。投手陣が安定している一方で、打線が振るわない課題が浮き彫りになった。
 克服に向けて相坂主将は「常に試合を意識した打撃練習をしたい」と緊張感の大切さを強調。兜森監督も「少ない好機で確実に得点できないと、勝ち続けるのは難しい」と厳しい表情だった。