14日開幕する宮城大会で、加美農と伊具が連合チームで出場する。2校の距離は直線で約70キロ。練習不足のハンディを乗り越え、1勝を目指して17日の初戦(2回戦、対石巻工)に臨む。
 「もっと声出せ」「気持ちを切り替えて自分から取りに行け」。9日、丸森町の伊具高グラウンドであった練習。30度を超える猛暑の中、12人の球児が必死に白球を追い掛けていた。
 加美農の佐伯友也部長が2校を結んだ。
 佐伯部長は今春まで伊具勤務で野球部監督だった。転勤前の部員は新3年生が2人だけ。「夏の宮城大会は諦めざるを得ないのか」。心配を抱きながらの異動だったという。
 転勤してみると、加美農も部員8人で単独出場が難しい状況だった。伊具の大越春輝新部長は県教委に同期採用された仲。すぐに声を掛け、5月に連合チームを結成した。
 県北の加美農と県南の伊具。距離があるだけに一緒に練習できるのは週末に限られる。加美農が主な練習場で、新入生2人が入って4人となった伊具の部員を大越部長や保護者が送り迎えしてきた。大越部長は「協力があってこそチームが成り立った」と感謝する。
 まずは守りを固めようと、練習時間の大半は守備に割いている。伊具3年の大槻千裕主将は「練習を積んできたので気持ち的には一つのチーム」と手応えを感じている。初戦会場はKoboパーク宮城(仙台市)。「いろいろな人に支えられて出場できる。大きな舞台で勝って恩返ししたい」と意気込んだ。