全国高校野球選手権宮城大会に出場する白石工高の硬式野球部で、2年の男子生徒が上級生に繰り返し暴行されるなどのいじめを受けていたことが14日、学校への取材で分かった。
 生徒は病院で心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、登校できない状態という。生徒の親は傷害容疑で宮城県警に被害届を提出。「学校がきちんと生徒を見ていれば、いじめを見抜けた」と主張する。
 学校によると、上級生は野球部内の指導役の一人。6月5日朝、部が遠征で使ったマイクロバス内でのマナーを巡ってトラブルとなり、生徒の腹を拳で殴ったり脇腹や背中を蹴ったりした。生徒が養護教諭らに相談して発覚した。
 学校が部員らに聞き取りした結果、生徒が半年ほど前に同じ上級生から無料通信アプリLINE(ライン)で嫌がらせを受け、4月以降は小突かれることもあったという。上級生は謹慎処分を受けたが、現在は登校している。
 同校は6月、「いじめによる暴力行為があった」とする内部調査結果を県高野連に報告。高野連から厳重注意処分を受け、野球部の活動を15日間自粛、部員らに再発防止の指導をした。
 県高野連は「報告を受けて処分をした。1カ月以上経過し、自粛期間も過ぎたので(夏の宮城)大会出場は問題ない」と説明している。
 長田晃明教頭は「被害を受けた生徒や保護者に申し訳ない。生徒たちに相手の立場を考えた行動や個人の尊重を徹底させたい」と話した。