▽1回戦(仙台市民)
黒 川010210002=6
古 川020020000=4

 【評】黒川が競り勝った。4-4の九回無死二塁で岩城の犠打が敵失を誘って勝ち越しに成功。さらに1死三塁とし、早坂勇のスクイズで加点した。古川は五回に同点とした後は、好機を生かせなかった。

◎土壇場 積極性実る

 追いつ追われつの攻防戦。最後は黒川の攻めの姿勢が上回った。
 土壇場で思い切りの良いプレーが光った。4-4の九回、先頭の松田は内野安打で出塁すると、続く岩城への2球目で「勇気を持ってスタートを切った」と盗塁に成功。好機で犠打のサインを受けた岩城は「自分も生きよう」とバント安打を狙った。投手と三塁手の間を絶妙に突く打球を転がすと、焦った内野陣の乱れを誘って松田が一気に決勝のホームを踏んだ。
 自滅してもおかしくない試合だった。11安打を放ちながら、気持ちが前のめりになり過ぎたのか、3度もけん制死した。走塁ミスを重ね思うように得点につながらず、逆に五回には2点リードを追い付かれた。
 苦しい中でも、選手たちはベンチで互いに「下を向くな」と仲間を鼓舞した。消極的にならなかったのは、日頃の練習で培った自信があったから。2015年の水害で水はけが悪化したグラウンドで守備練習に制約があったため、打撃に特化して力を付けてきた。
 6得点にも岩城と松田は「打線の力はこんなものじゃない」と口をそろえる。大胆に、でも冷静に。勝利に加え、教訓も得た。(佐藤夏樹)