第99回全国高校野球選手権宮城大会最終日は1日、仙台市宮城野区のKoboパーク宮城(コボパ宮城)で決勝があり、第3シードの仙台育英が第1シードの東北に7-2で勝ち、春夏連続となる2年ぶり26度目の夏の甲子園出場を決めた。
 仙台育英は1点を追う二回1死一、二塁、前田の左前適時打で同点とすると、長谷川の左前打で2点を勝ち越した。三、四、六回にも加点した。東北は二回1死二塁、植木の二塁打で先制。八回は3連打で1点返したが、及ばなかった。全国大会は4日に組み合わせ抽選会があり、7日に開幕する。

好機逃さず差広げる

▽決 勝
東北   010000010-2
仙台育英 03210100×-7

 【評】仙台育英が好機を着実に生かした。0-1の二回、前田の左前適時打で同点とし、なおも2死二、三塁と攻めて長谷川の左前2点打で勝ち越しに成功。三回は2四死球から敵失に杉山の中犠飛と無安打で2点を奪い、その後も差を広げた。主戦長谷川は被安打10も緩急を使った投球で要所を締めて2失点完投。
 東北は二回に先制したが、4失策と守備の乱れが響いてリードを守れなかった。

<犠打と好守でチーム支える>
 仙台育英の5番杉山が三つの犠打と好守でチームを支えた。3-1の三回には敵失で1点を奪ってなおも1死一、三塁の好機できっちり中犠飛。六回の守りでは、右前打を放って一塁を大きく回った東北の杉沢を好返球で刺した。
 「自分の仕事をしっかりやることだけ考えた。東北の選手はこれまでオーバーランが多かったので、刺せて良かった」と振り返る。
 決勝は無安打に終わり、大会通算21打数5安打と不本意な成績だったが、「打てない時は守備がある。甲子園でもやるべきことをやってチームを勝たせたい」と貢献を誓う。

<恩人しのび喪章着けてプレー>
 仙台育英ナインは同校多賀城校舎の事務局長などを務め、7月31日に亡くなった菅野雅克さん(元仙台市七北田中校長)をしのび、ユニホームの右袖に喪章を着けて決勝に臨んだ。
 菅野さんは野球部を盛んに応援してくれたという。甲子園出場を決め、西巻主将は「今日の勝利をどこかで喜んでくれると思う」と話した。

<チーム一丸の勝利/仙台育英・西巻賢二主将の話>
 チーム一丸で勝ち取った勝利。佐々木監督からの「優勝しないとドラマをつくれない」との言葉が力になった。甲子園では2年前に届かなかった優勝を目指して戦う。

<選手の成長感じた/仙台育英・佐々木順一朗監督の話>
 準決勝の引き分け再試合で体はぼろぼろ。「決闘だ」と鼓舞した。苦しみながら決勝に臨んだ選手の姿勢が運を引き寄せたと思う。みんな落ち着いてプレーしており、成長を感じた。