力負けだった。青森山田は投打に振るわず、3回戦敗退。カクテル光線がきらめくグラウンドで、激戦区を勝ち抜いてきた東海大菅生の地力だけが光っていた。
 青森山田先発は背番号11の三浦。右横手の起用は敵将の若林監督も「予想外だった」と驚いたが、強力打線には通用しなかった。一回に2長打であっさり先制点を献上。二回も攻め立てられて主戦三上にスイッチしたが、一度勢いづいた縦じま打線は止められない。三回は2度の3連打で畳み掛けられて5点を奪われ、勝負は決した。
 「切れ目がない。何を投げても打たれそうな気がした」と三上。甘く入れば長打になり、前進守備を敷けば、鋭く野手の間を抜かれた。リードした福原は「どこを投げても球に食い付いてくる。配球が苦しかった」とお手上げだった。
 「打撃が違う」(兜森監督)と感じたのはバックも同じ。相坂主将は「選手の目つきが違う。覇気、迫力、勢いが伝わってきた」と感心するしかなかった。
 かつての青森山田はベンチに関西弁が飛び交ったが、今年のチームは先発メンバーが全員青森出身。8強まであと一歩まで迫ったのは価値がある。OBの兜森監督は「歴史に一ページを刻んだ」とうなずいた。(剣持雄治)