▽3回戦(第3試合)

広  陵(広島)020002002=6
聖光学院(福島)100030000=4

 【評】聖光学院が競り負けた。4-4の九回無死一塁から、中村に左越え2点本塁打を浴び勝ち越しを許した。一回に瀬川のソロ本塁打で先制。1-2の五回は佐藤晃のソロ本塁打などで3点を挙げたが、六回2死満塁から中村に2点中前打を許し追い付かれた。3番手の主戦斎藤はリードを守れなかった。
 広陵は五回途中から登板した山本が無安打に抑え、打線の奮起を呼び込んだ。

<広陵・中村に斎藤力負け>
 聖光学院はやれることは全てやり尽くした。それでも、今大会を代表する広陵の強打者中村は別格だった。
 九回の勝ち越し弾は高めのつり球を捉えられた。主戦斎藤が簡単に2球で追い込んだ後、「振ってくれればもうけもの」(斎藤)という完全なボール球だった。
 低めの球には強いが、高めは苦手とみていた。配球に間違いはない。失投でもない。左翼席中段まで運んだ中村の打力が上だった。
 4-2の六回にも同点打を許している。「ベストボールだった」(斎藤)という低めのスライダーで詰まらせたが、力で二遊間を抜かれた。斎藤は「(中村の力は)思った以上。今まで戦った中で一番の打者だった」と認めざるを得なかった。
 五回までは「計算通りの展開」(斎藤監督)。共に今大会初登板の平野と堀田をつないで広陵の意表を突き、2失点でしのいだ。打っては、広陵の主戦平元をノックアウトしている。古豪を破るにはこれ以上ない展開だったが、中村一人にやられた感がある。
 「投手陣がつないでくれたのに、自分が打たれて申し訳ない」と斎藤。スタンドにあいさつを終えた後は、膝から崩れて立ち上がることができなかった。(佐藤夏樹)

<佐藤晃、意地の一打>
 聖光学院の佐藤晃が五回、左中間へ同点本塁打を放った。「チームに勢いをつけたかった。当たりは完璧」と振り返った。
 1死無走者で「とにかく出塁しよう」と甘く入った直球をたたいた。その後も打線はつながって一度は勝ち越したが、最後に力尽きた。
 「向かっていく気持ちで臨んでいただけに、終わって悔しい」と話す。それでも甲子園で2度勝ち進み「力以上のものを発揮できる場所だった」とすがすがしい表情で語った。

<9回失投ではない/聖光学院・斎藤智也監督の話>
 中村君一人にやられた。九回の本塁打は失投ではなかった。いい高さだった。打たれたのは仕方ない。いい守備もされてしまい、参りました。後半は守りに入ったわけではなかったが、悔しい。