持ち味のフルスイングをかわされた。盛岡大付は花咲徳栄投手陣に6安打1得点に封じられて大敗。3回戦までと同じ打撃戦を演じることができなかった。無安打に終わった5番松田は「打ち合いに持ち込みたかった」と悔しがる。
 花咲徳栄の先発綱脇の緩急を巧みに生かした投球に苦しみ、三回以降は散発4安打。三、六回、共に走者を一塁に置いた場面では、植田が変化球を引っかけて内野ゴロに打ち取られた。前日の3回戦で4安打5打点と当たった強打者は「変化球の切れが予想以上だった。自分の力不足」と認めるしかなかった。
 それでも植田は「悔いはない」と気丈に話す。チームは3試合40安打22得点と猛打を発揮。春の選抜大会に続く8強入りを果たした。植田は「ここまで打ち勝ってきたので、やり切った感じで終わることができた」と笑顔で振り返る。
 最後こそ相手のうまさに屈したが、甲子園の大舞台で最後まで盛岡大付らしいフルスイングを貫いた。この日の出場メンバー全員が3年生。全国に名をとどろかせた強力打線は次の代に引き継がれる。松田は「後輩には、自分たちよりさらに上に行ってほしい」と後を託した。(原口靖志)