2年ぶりの4強入りはならなかったが、三塁側アルプススタンドに集まった生徒や保護者ら約300人は健闘をたたえていた。甲子園球場(兵庫県西宮市)で20日にあった第99回全国高校野球選手権大会で、宮城代表の仙台育英は4-10で広陵(広島)に敗れ、準々決勝で敗退した。点差は開いたものの、終盤は毎回得点圏に走者を送る仙台育英らしい粘りを見せた。
 一回に3失点、三回にも3失点。広陵打線の猛打を止められなかった。先発のマウンドは今大会初めて佐川光明投手(3年)が担ったが、制球に苦しみ、甘く入った球を捉えられた。
 佐川投手の父の栄一さん(48)=いわき市=は「緊張していたのだろう。相手の力が上だった。仕方ない」と思いやった。主戦長谷川拓帆投手(3年)に次ぐ2番手としてチームを支えてきた。「自分の役割を全うしようと、黙々と練習していた。これまでよく頑張った」とねぎらった。
 三回途中から長谷川投手が継投したが、終盤に引き離された。打線は九回に2点を返す意地を見せた。試合終了後、スタンドからは「お疲れさま、ありがとう」という声が上がった。
 応援席の野球部員は悔しさで泣き崩れた。2年の山内綾陛(りょうへい)君は「自分たちの代で先輩たちを超える」と誓った。

▽準々決勝
広  陵(広島)303000103=10
仙台育英(宮城)001001002=4