甲子園球場(兵庫県西宮市)で20日にあった全国高校野球選手権大会準々決勝で、仙台育英が広陵(広島)に、盛岡大付(岩手)は花咲徳栄(埼玉)に敗れた。大旗の夢は今年もかなわなかったが、両校は春夏連覇を狙った大阪桐蔭や前年優勝の作新学院(栃木)を破るなど、2008年以来10年連続ベスト8入りの東北勢の底力を見せた。
 仙台育英は序盤から6点をリードされる苦しい展開。しかし、後半は粘りを見せて4万3000人のファンを大いに沸かせた。
 六、七回はいずれも2死走者なしから打線がつながり、満塁の好機をつくった。3回戦の大阪桐蔭戦に続く逆転劇への期待が高まったが、あと一本が出ない。大阪桐蔭戦のヒーロー馬目郁也選手(3年)も六回、1点を返した後の満塁の場面で内野ゴロに倒れ「チームが苦しい時に打てず、心残り」と肩を落とした。
 準優勝を飾った15年以来2年ぶりの準決勝進出はならなかったが、西巻賢二主将(3年)は「全員で力を合わせて戦えた」と仲間に感謝する。2年生で唯一先発出場した鈴木佳祐選手は「仲が良かった先輩たちに負けないチームをつくり、来年も甲子園に戻りたい」と決意を語った。
 盛岡大付は投手陣が打ち込まれ、9点差の完敗。それでも夏の大会で8強入りしたのは初めてだ。比嘉賢伸主将(3年)は「壁を越えられたのは良かった」と振り返る。
 関口清治監督は両校が大差で敗れたことに触れ「(上位に進出すれば)一球で状況が変わってしまう。でも、実力差はない」と分析。「もう一度、東北から日本一を目指す」と誓った。