第70回秋季東北地区高校野球県大会は16日、仙台市民、石巻市民の両球場で開幕した。1回戦6試合があり、柴田などが2回戦に進んだ。
 柴田は四回の3点を守り、今夏の宮城大会準優勝の東北を3-2で下した。仙台城南は序盤から攻めて泉に6-1で快勝した。名取北は松島に3-2でサヨナラ勝ちした。
 17日に予定されていた6試合は台風18号の接近に伴って18日に延期となった。第1試合は両球場とも30分繰り下げて9時開始。18~20日に予定されていた試合はそれぞれ1日ずつ順延となる。準決勝(23日)以降の日程は変わらない。

◎東北、初戦敗退 柴田に2―3

 ▽1回戦(仙台市民)
柴 田000300000=3
東 北000001100=2

 【評】柴田が逃げ切った。四回2死一、二塁、清水川の右前打、高橋の中前打などで3点を先取。主戦柴崎は7安打で完投した。東北は葛岡、古川原の両左腕が無四球計11奪三振と力投したが、3失策が響いた。

<東北、守りのミスに泣く>
 夏の宮城大会の準優勝校、東北が初戦で姿を消した。守りのミスから奪われた四回の3点が最後まで重くのしかかった。
 無死一塁からの犠打処理で悪送球してしまったのがきっかけとなった。2死後に清水川の適時打で先制点を許すと、続く柴崎の当たりは遊撃へのゴロ。ピンチを切り抜けたかに見えたが、一塁手がベースを踏み外して二走が生還。さらに適時打で1点を追加された。
 「ミスが一つ出ると断ち切れない」(岩沼主将)。夏の決勝も失策からリズムを崩して敗れている。新チームは守備練習に多くの時間を割いてきたが、悪い流れを断ち切れなかった。
 まさかの初戦敗退。我妻監督は「まだ(気持ちの)整理がつかない」と言葉を詰まらせた。

<柴田・熊谷主将(東北との接戦を制する)>「変化球狙いがうまくいった。泥くさいプレーで流れをつくり、好機で一本打つという自分たちのスタイルで絶対に東北大会に出場する」

◎名取北サヨナラ

 ▽1回戦(仙台市民)
松 島001000001 =2
名取北001100001x=3

 【評】名取北がサヨナラ勝ち。2-2の九回2死二塁、橋本の内野安打と敵失で二走が生還し、試合を決めた。先発朽木は12三振を奪う力投。松島は九回に追い付く粘りを見せたが、あと一歩及ばなかった。

<名取北・橋本(九回サヨナラ勝ちにつながる内野安打)>「初球で真ん中内寄りの直球を捉えた。長打が持ち味なので、次は気負わずに強い打球を外野に飛ばしたい」

◎仙台城南が完勝

 ▽1回戦(石巻市民)
仙台城南
   130101000=6
   000000010=1
 泉

 【評】仙台城南が序盤に畳み掛けた。一回1死二、三塁から阿部の内野安打で先制。二回は葛西の右前適時打と横山大の左前2点打で3点を加え、その後も差を広げた。泉は10残塁と打線がつながりを欠いた。

仙台一11点大勝

 ▽1回戦(石巻市民)
仙台一    
     003030014=11
     200100000=3
東北学院榴ケ岡

 【評】仙台一は3-3の五回、2死一、二塁から小倉の中前適時打と二つの敵失で3点を勝ち越し。八回に1点、九回も敵失絡みの5安打で4点を加えて突き放した。東北学院榴ケ岡は6失策と守備が乱れた。

<仙台一、17安打の猛攻>
 仙台一が17安打の猛攻で初戦突破。三回に4安打、九回に5安打を重ねるなど集中打が光った。千葉監督は「最後まで集中力を切らさず戦ってくれた」とたたえた。
 夏場の素振りの効果が出た。千葉監督の提案で約900グラムの普通の金属バットに加え、1.5キロの鉄製バットと400グラムの塩化ビニール管を1日500回程度振り込んだ。内田主将は「パワーとスイングの鋭さが増し、フォームの修正もできた」と効果を語る。
 2回戦の相手は北部地区予選優勝の利府。チーム最多の2打点と活躍した小倉は「今回のように打ち勝ちたい」と自信を見せた。

◎東北学院が快勝

 ▽1回戦(仙台市民)
東北学院200021200=7
富  谷000000100=1

 【評】東北学院の打線がつながった。一回1死二、三塁、小松の内野安打で先制。五回も小松の左越え三塁打などで2点を加え試合を優位に進めた。富谷は打線が5安打と湿り、反撃は1点止まり。

<主砲小松が4打点の活躍>
 東北学院の主砲小松が3安打4打点の活躍でチームを勝利に導いた。
 五回の適時三塁打は内角に甘く入った球を左越えに運んだ。直前の打席は同じコースの球に詰まって併殺打に倒れていただけに、「きっちりと捉えようと狙っていた」。渡辺監督は「高い集中力で打席に臨んでくれた」と褒めた。
 夏の宮城大会はベンチ入りできなかったが、新チームでは4番に抜てきされた。「4番でもつなぐ意識で打席に立っている。どんな球でも食らい付いていく」と力強く語った。

◎黒川が競り勝つ

 ▽1回戦(石巻市民)
黒川100000001=2
佐沼000000010=1

 【評】黒川が投手戦を制した。大須賀将は直球を主体に4安打1失点で完投。打線は1-1の九回無死一、三塁、鴇田のスクイズで決勝点を奪った。佐沼は猪股が11安打を許しながら2失点と粘ったが、打線が援護できなかった。

<佐沼・猪股投手(九回にバント処理の送球を誤ってピンチを広げ、決勝点を許す)>「絶対に抑えようと少し焦りがあった。直球で押せたのは良かったので、今後は守備の部分も詰めて安定した投球をしたい」