秋季高校野球宮城大会第5日は21日、仙台市民、石巻市民の両球場で準々決勝4試合があり、仙台南、利府、角田、仙台育英が準決勝に進んだ。角田は初、仙台南は23年ぶりの4強。
 仙台南は石巻に9-1で八回コールド勝ち。利府は柴田との延長十三回の熱戦を8-7で制した。角田は主戦太田が完投し、5-1で名取北を下した。仙台育英は岩ケ崎を12-0の五回コールドで退けた。
 22日は休養日。23日は仙台市宮城野区のKoboパーク宮城で午前10時から仙台南-利府、角田-仙台育英の準決勝2試合が行われる。

◎きのうの結果

 ▽準々決勝
仙台南 9-1 石巻
利府 8-7 柴田
角田 5-1 名取北
仙台育英 12-0 岩ケ崎


◎角田投打がっちり

 ▽準々決勝(仙台市民)
角 田020001002=5
名取北000000100=1

 【評】角田の投打がかみ合った。太田は6安打1失点で完投。打線は二回に2連続押し出し四球で先制し、3-1の九回は相馬のランニング本塁打などで2点を加えて突き放した。名取北は打線がつながりを欠いた。

<主戦太田、頭脳的投球で完投>
 角田の主戦太田は頭脳的な投球が光り、2戦連続の完投。初戦で仙台に13安打9失点と打ち込まれた反省から、積極的に振ってくる名取北打線に対し、変化球を見せ球に高めの直球で飛球を打たせた。チームを春秋通じて初の4強に導き、「会心の投球ができた」と納得の笑顔を見せた。
 昨秋から主戦だが、夏の宮城大会は初戦でコールド負け。食が細いため、消化の良いとろろそばを食べるなどして体質改善し、球威が増した。今秋は南部地区予選から6戦全て完投で勝ち上がった。
 準決勝の相手は仙台育英。今大会最少の部員17人のチームを引っ張る右腕は「人数が少ないからこそ責任感が増す。打ち取ってリズムをつくり、流れを引き寄せたい」と臆せず挑む。
<名取北・朽木投手(二回に2連続押し出し四球)>
 「悔しい。フォームにばらつきが出て、投げたいコースに投球が行かなくなった。狙って三振を奪ったり打ち取ったりできるよう、絶対的な技術とぶれない精神力を付けたい」


◎仙台南着実加点

 ▽準々決勝(仙台市民)
仙台南30103002=9
石 巻00000010=1
(八回コールドゲーム)

 【評】仙台南が大勝した。一回1死一、二塁から岩崎の左翼線三塁打と宍戸の中犠飛で3点を先取。三回は岩崎の二塁打で1点を加え、五回には3点を奪って差を広げた。石巻は四回以降、1安打に抑えられた。
<石巻・松浦主将(4安打と打線が振るわず)>
 「序盤から追う展開となり、追い付きたい気持ちが先行して長打を狙い過ぎた。狙い球をチームで絞り、逆方向に強い打球を飛ばしたかった。冬場に打撃の粘り強さを磨きたい」


◎利府 延長を制す

 ▽準々決勝(石巻市民)
利 府1012000010102=8
柴 田1100020010101=7
   (延長十三回)

 【評】利府が延長の末に柴田を下した。6-6の十三回1死一、二塁から長谷川が左中間に2点二塁打を放った。柴田は九、十一回に追い付く粘りを見せ、十三回も1点差まで迫ったが、わずかに及ばなかった。
<決勝打の長谷川「ほっとした」>
  延長十三回の熱戦で利府に勝利をもたらしたのは長谷川だった。1死一、二塁で「自分で試合を決めてやる」と打席に入り、低めのスライダーを左中間に運んで2点二塁打とした。
 粘る柴田に手を焼いた。3番手として十回からマウンドへ。十一回には自らのバットで勝ち越し点を奪った直後に追い付かれた。十三回も3安打を浴びて1点差に迫られ、なおも2死二、三塁のピンチを招いたが、最後の打者を三振に仕留めて4強の座をつかんだ。
 柴田とは夏の宮城大会3回戦で対戦し、1点差で負けている。「試合が終わった瞬間はほっとした」と勝利をかみしめた。


◎仙台育英が猛打

 ▽準々決勝(石巻市民)
仙台育英20055=12
岩ケ崎 00000=0
(五回コールドゲーム)

 【評】仙台育英が圧勝した。一回2死二塁、佐藤郁の左中間を破る適時三塁打などで2点を先取。四、五回には長短10安打を放って5点ずつを奪い、試合を決めた。岩ケ崎は3安打無得点に終わった。
<岩ケ崎、初のベスト4逃す>
 快進撃を続けてきた岩ケ崎が仙台育英にコールド負け。初の4強入りを逃した。1、2回戦で計18点を挙げた打線は沈黙。一回の好機に凡退した梅田は「打っていい流れに変えたかった」と残念がった。
 「甘く入ってくる球はほとんどなかった」と梅田は、仙台育英の先発大栄の制球の良さに舌を巻いた。「レベルが高い投手にも対応できる鋭い振りを身に付けたい」。敗戦から新たな目標を得たようだ。
<仙台育英・大栄投手(1年生。4回を投げて3安打無失点)>
 「ストライク先行を意識してテンポ良く投げた。守備も先輩方がしっかり守ってくれるので、安心して投げることができた」