秋季高校野球宮城大会第6日は23日、仙台市宮城野区のKoboパーク宮城(コボパ宮城)で準決勝2試合があり、利府と仙台育英が勝って決勝進出と東北大会出場を決めた。仙台育英は6年連続31度目、利府は2年連続4度目。
 利府は三回に打者10人の猛攻で5点を奪うなど仙台南を圧倒し、7-0で七回コールド勝ち。仙台育英は阿部が5安打2打点と活躍するなど計12安打と攻め、角田を8-0で破った。
 24日はコボパ宮城で仙台南-角田の東北大会出場を懸けた3位決定戦と決勝が行われる。

◎きのうの結果

 ▽準決勝
利府 7-0 仙台南
仙台育英 8-0 角田

◎利府 投打圧倒

 ▽準決勝

仙台南0000000=0
利 府105001×=7
(七回コールドゲーム)

 【評】利府が1-0の三回に攻め立てた。1死満塁から敵失と阿部、水野の連続適時打で5点を奪い、六回も小野の適時打で加点。投げては3人の継投で無得点に抑えた。仙台南は打線が1安打と振るわなかった。

<がむしゃら打線が爆発>
 利府・石垣監督の指示は「がむしゃらに打て」。その言葉通り、ナインはフルスイングを貫いて7得点と大勝した。
 1点をリードして迎えた三回を5得点のビッグイニングにした。1死満塁から長谷川の強い当たりの内野ゴロが敵失を誘って2点を追加した後、阿部が中前に2点打。「どんな球を打ったか覚えていない。とにかくがむしゃらに振った」。ライナー性の強い打球が二遊間を抜けた。
 「延長十三回の柴田戦(準々決勝)に勝ったことが大きな自信になっている」と阿部。「本来は守りのチーム。今日はミスが出たので決勝は無失策で勝ちたい」と力強く語った。

<仙台南投手陣、強打に崩れる>
 仙台南は利府に力負け。1年生の2投手が打ち込まれた。先発有馬は6安打6失点で三回途中降板。代わった主戦永倉も5安打を許した。有馬は「相手にのまれてしまった」と悔しがる。
 登録メンバー20人の半分が1年生の若いチーム。初の決勝進出を逃したが、松木監督は「強打のチームを相手に投手は制球面、攻撃では積極的な打撃の大切さなどの課題が分かったと思う」と前向きに受け止める。東北大会出場を争う3位決定戦に向け、有馬は「絶対に抑えて東北大会に進みたい」と気を取り直し、永倉も「強い力で勝ちにいく」と誓った。

◎仙台育英 終盤猛攻

 ▽準決勝

仙台育英101100023=8
角  田000000000=0

 【評】仙台育英が終盤に突き放した。一回1死三塁から鈴木佳の中前打で先制。3-0の八回に2点、九回も3点を加えて差を広げた。角田は打線が7安打を放つなど粘りを見せたが、得点できなかった。

<阿部主将、復調の5安打2打点>
 仙台育英の阿部主将が5打数5安打2打点の固め打ち。二回の左中間二塁打で勢いに乗り、単打3本を挟んで九回は左翼線への2点二塁打と打ちまくった。準々決勝まで2戦連続無安打で、練習試合を含めても18打席ぶり。「やっと楽になれた」とホッとする。
 春夏連続で甲子園に出場し、新チームで主将に就いた。不振の間、佐々木監督に「自分に悩むな。チームのために悩め」と言われ、「絶対に見返す」と発奮。右脚を上げず、すり足でタイミングを取る打撃フォームに変えたのが功を奏した。スランプ脱出を印象づける活躍にも「選抜大会出場が決まるまでは油断できない」と気を引き締めた。

<角田・横山翼、粘りの投球>
 角田の先発は主戦太田ではなく横山翼。右横手の軟投派が、仙台育英を相手に七回までは3失点でしのいだ。「コールドで勝ち進んできた強豪と九回まで戦えた」と納得顔だ。
 大会初のマウンド。時折下手からも投げて強力打線を惑わせた。本職は遊撃手とあって、2度の好守備を見せて自らピンチを切り抜ける場面も。終盤は疲れから失点を重ねたものの完投し、連投の主戦を温存することができた。
 3位決定戦の相手は仙台南。南部地区大会準決勝でも対戦し、そのときは3-0で勝っている。横山翼は「投げるのは太田に任せた。打撃と守備で勝利に貢献したい」と、春秋を通し初の東北大会出場へ意気込んだ。