第4日は17日、福島市の福島県営あづま球場で準決勝2試合があり、聖光学院(福島)花巻東(岩手)が決勝に進んだ。両校は来春の選抜大会(甲子園)に東北地区代表として出場することが濃厚となった。東北からは3校が選出される。
 聖光学院は打線が17安打と爆発し、能代松陽(秋田)を16-2で下した。花巻東は日大山形の追い上げをかわし、6-4で勝った。
 最終日の18日は同球場で決勝がある。

◎聖光学院 17安打16点大勝

 ▽準決勝

聖光学院(福島)
    404000008=16
    000011000=2
能代松陽(秋田)

 【評】聖光学院が17安打16得点で大勝した。一回1死満塁から須田、星の連続適時打と大松のスクイズで4点先取。三回は1死満塁から3連続押し出し四死球などで4点を挙げ、大勢を決めた。能代松陽は先発佐藤開が乱調だった。

<5番須田、この日も大暴れ>
 準々決勝は15得点、準決勝は16得点。聖光学院打線の勢いが止まらない。ここまで打率5割の5番須田はこの日も4安打2打点と猛打を見せた。
 一回は1死満塁の好機で打席へ。3球目までは低めを見切り、浮いた4球目を中前に運んで先制の2点打として「球の見極めがうまくできた」。ビッグイニングとなった三、九回は先頭打者として安打で出塁。「自分のスイングでチームに勇気を与えたい」と話す通りの活躍だった。
 秋の東北大会初の頂点まであと一つ。「やるべきプレーをしっかりやって、挑戦者として向かっていきたい」と意気込む。

<佐藤開、序盤につかまる>
 能代松陽の主戦佐藤開が立ち上がりにつかまった。一回、4安打に四球も絡み4失点。直球は高めに浮き、低めの変化球にもタイミングを合わせられた。「自信のある変化球をしっかりミートされた。聖光学院が上だった」と吹っ切れたような表情で語った。
 三回は焦りから制球を乱し4失点。九回は球威が落ち、2本塁打を浴びた。準々決勝までの2試合で完投し、計218球を投げた疲れを隠せなかった。
 16点を失いながらマウンドに立ち続けた左腕は、九回途中に降板した。「ボールの切れと制球を磨き、春と夏は1人で投げ切る」と成長を誓った。

◎花巻東 追い上げかわす

 ▽準決勝

花巻東(岩手)
   100003020=6
   000010030=4
日大山形(山形)

 【評】花巻東が逃げ切った。1-1の六回、紺野の左越え本塁打で勝ち越し、さらに1死一、三塁から田中の左中間二塁打で2点を追加した。八回も2点を挙げ引き離した。日大山形は八回に2点差まで迫ったが、届かなかった。

<紺野、主砲の仕事果たす>
 これぞ4番の仕事だ。花巻東の紺野が先制打に勝ち越し本塁打。春の選抜出場が濃厚となる勝利に貢献した。
 一発は1-1に追い付かれた直後の六回、低めの真っすぐを完璧に捉えて左翼席に運んだ。「厳しい場面でこそ打たなければならない」。主砲としての信条を体現する一振りだった。
 今年の春は岩手県大会3位決定戦で敗れて東北大会出場を逃し、夏は県大会3回戦で敗退している。新チームのテーマは「強い花巻東を取り戻す」。福島の王者、聖光学院との決勝で実力を証明してみせる。


<佐藤洸、球の切れ欠き6失点>
 日大山形の先発佐藤洸は今大会22回1/3連続無失点中だったが、この試合は本来の球の切れを欠いた。八回途中6失点。「自分のせいで負けた。体力不足で、球威はなく、制球も悪かった」と悔しがった。
 五回に自らの本塁打で追い付いた直後の六回、先頭打者に投じた125キロの直球を左翼席に運ばれた。「同点で気持ちを入れ直そうとしたが、内角を攻め切れなかった」。この一発で動揺し、この回さらに2点を失った。
 今大会の勢いを買われ、勝てば春の甲子園出場が大きく近づく一戦で起用された背番号11。荒木監督は「疲労がある中、よく投げてくれた」とねぎらった。