第70回秋季東北地区高校野球大会最終日は18日、福島市の県営あづま球場で決勝があり、聖光学院(福島)が花巻東(岩手)を6-4で破って初優勝した。
 聖光学院は同点で迎えた八回に須田のソロ本塁打で勝ち越し。九回にも1点を加えて逃げ切った。花巻東は中盤に4点差から追い付いたが、及ばなかった。
 聖光学院は来年3月23日に甲子園球場で開幕する選抜大会に東北地区代表として選出されることが確実となった。また、東京・神宮球場で11月10~15日に行われる明治神宮大会(高校の部)の出場権を獲得した。
 来春の選抜大会は東北地区から3校が選出される。

◎横堀がダメ押し打

 ▽決勝
聖光学院(福島)
   101200011=6
   000220000=4
花巻東(岩手)

 【評】聖光学院が競り勝った。4-4の八回、須田のソロ本塁打で勝ち越すと、九回2死二塁から横堀の中前適時打で点差を広げた。花巻東は四、五回に2点ずつを挙げて追い付く粘りを見せたが、先発平山を救援した1年生右腕西舘が終盤に力尽きた。

<西舘、一発に泣く>花巻東が初優勝を逃した。四回途中から登板した1年生右腕西舘が一発に泣いた。「投げた球は悪くなかった。相手のレベルが上だった」と静かに振り返った。
 4-4の八回1死、須田にファウルで粘られ、「内角しか投げる球がなかった」。詰まらせて内野ゴロで打ち取りたかったが、完璧に捉えられて左翼席のポール際まで運ばれた。130キロ台後半の直球とスライダーをテンポ良く投げ分け、五~七回を無失点と好投していただけに、悔やまれる一球だった。
 同校では菊池雄星(西武)と大谷翔平(日本ハム)に続く1年夏からのベンチ入りを果たし、次世代のエースを意味する背番号17を付ける。「期待されているという自覚を持ち、冬にレベルアップする」と力を込めた。

<終盤流れ取り戻す/聖光学院・斎藤智也監督の話>
 苦しい展開を覚悟していたが、終盤に流れを取り戻した。公式戦の経験値が少ないチームだが、聖光学院らしい戦いができた。けがから復帰した衛藤と須田が報われて良かった。
<勝利への執念に差/花巻東・佐々木洋監督の話>
 守備や細かい走塁のミスがあり、勝利への執念で聖光学院と差があった。(1年生の)西舘は大会を通して成長した。まだ先輩たちには及ばないが、冬に体をつくらせ育てたい。