日大山形の渡部が2安打1打点で4番の役割を果たした。先頭打者の四回は伊原の内寄り低めの直球をうまく腕を畳んで捉え、甲子園の深い左中間フェンスを直撃する二塁打。五回は2死三塁の好機にスライダーを中前にはじき返して適時打とした。
 荒木監督には常に振り抜くことの大切さを教わってきたという。「指導通りの打撃ができた」。敗戦にも手応えを感じる打撃だった。
 福島県大熊町出身。東日本大震災発生後は原発事故の影響で相馬市に避難しながら野球を続けた。被災地と家族に思いを巡らせ、「恩返しになったと思う」と話した。