大阪桐蔭の猛打をまざまざと見せつけられた。19失点の大敗に花巻東の佐々木監督は「うちらしくないゲーム」と、がっくりと肩を落とした。
 大敗の流れが一回に表れていた。先発田中に強力打線が牙をむく。1死二塁からの中川の先制打は高く上がった分、右から左への浜風に乗ってフェンス直撃の二塁打に。藤原の当たりは失策を呼んでピンチを広げ、根尾が打ち上げた当たりも風に流され、二塁後方に落ちる適時打となった。
 「大阪桐蔭打線は簡単にアウトを取らせてくれなかった」と田中。追い込まれた後はボール球に一切手を出してこない。「どこに投げたらいいのか分からなくなった。投げ急いで腕が振れなくなった」。田中はマウンド上でパニックに陥っていた。守備も一、二回だけで2失策。記録に表れないミスもあり、左腕を支えることができなかった。
 悔やまれるのは一回表の攻撃だ。1死一、三塁の先制機に、主軸が連続三振。そこで1点でも取っていれば昨春の王者を慌てさせたかもしれない。
 「この負けをどう生かすかが大事。一からやり直したい」と田中。悔しさを胸に、夏へ向けた闘いが始まる。(今愛理香)