今季リーグ戦初先発が濃厚な増嶋が、浦和の興梠封じに闘志を燃やす。仙台にとっては、過去4年で8ゴールを奪われた怖い相手だが「初対戦ではないので特長は分かっている。自分たちの攻撃のリズムにつながるような守備を心掛けたい」と頼もしい。
 興梠は今季5試合全てに先発出場し、既に2点を挙げた。ワントップと下がりめのFWの位置を自在に動き回る。増嶋は「(攻撃の)くさびにもなれるし、パスもうまい。速くて捕まえにくい」と警戒する。
 守勢に回るのは覚悟の上だ。「手堅く守れば、好機はいつか訪れる。隙を突いて点を取る」。ベンチで見つめていたチームの戦い方は理解しているつもりだ。
 6日のミニゲームでは「早く(攻守を)切り替えろ」「すぐに戻れ」などと大声で味方に指示を出し、持ち味の的確なカバーリングを見せた。「(得点につながる)最初のパスを出したい」と意気込む通り、前線への鋭い縦パスで好機も演出した。
 渡辺監督は「実力は(レギュラー組と)遜色ない。試合中に味方を鼓舞する役割も期待している」と語る。2010年のJ1再昇格後、一度も勝ちのない浦和のホームで、今季加入の増嶋が仙台サポーターに歓喜を届ける。(狭間優作)