もはや浦和のサンドバッグだった。仙台はクラブワースト7失点の惨敗。「全ての責任は私にある」。渡辺監督は声を振り絞った。
 奇襲は功を奏さなかった。これまでの3-4-3のシステムを変え、3-5-2で臨んだ。「(相手とシステムが同じ)ミラーゲームになると、個(の力)で崩される」と渡辺監督。浦和の攻撃力を真っ向から受けずにかわしながら、数的優位の中盤から好機をうかがう。狙いは悪くないが、機能しなかった。
 前半20分、自陣左奥からの関根の鋭いクロスを、ゴール前で興梠に頭で決められた。アシストを許したのはボランチの三田だった。本来対峙(たいじ)すべきは永戸だったが、マークを外され三田が対応せざるを得なくなった。浦和は速く正確な短いパス回しで的を絞らせず、仙台をあざ笑うかのようにその後もゴールを量産した。「スキルが違う」。富田はイレブンの気持ちを代弁した。
 唯一の光明は先制を許すまでの序盤の戦い方だ。前節川崎戦の反省を生かし、気後れすることなくゴールに向かった。渡辺監督は「選手は勇敢に戦った」とたたえる。
 戦い慣れた3-4-3の惨敗ではない-。そう切り替えて前に進むしかない。
(狭間優作)