ルヴァン杯初戦と直近のリーグ戦で大敗を喫した仙台。嫌な流れを変えたい試合で存在感を発揮したのは仙台ユース出身の2年目、佐々木だった。
 公式戦初先発で1アシスト、1ゴールの活躍。試合後のインタビューで「結果を残すことを考えていた。これが普通かなと思う」と頼もしく話し、サポーターを沸かせた。
 左のシャドーストライカーに入り、推進力のあるドリブルを見せた。チームにやや硬さが見られた前半から「匠の良さはよく分かっている」と言う同じ仙台ユース出身で、左ウイングバックの茂木とホットラインを築き、好機を演出した。
 後半6分。茂木から受けたパスを相手DFラインの裏に通し、クリスランが初ゴール。23分には自身、プロ初ゴールを決めた。磐田の名波監督も「文句の付けようがない」と絶賛するループシュートだった。
 「ユアスタで決めたことに意味がある」と佐々木。それもそのはず、3歳から仙台のホーム戦を観戦してきた。今、歓声を浴びてピッチを駆けることに不思議な感覚を覚えるという。
 「サポーターの方々が生え抜き(の自分)に期待してくれているのは分かる。結果を出すのが一番の恩返し」。19歳が飛躍のきっかけをつかんだ。(佐々木貴)