身長196センチの壁が、鳥栖の前に立ちはだかった。仙台のGKシュミットがビッグセーブを連発、敵地での貴重な勝ち点1獲得に貢献し「今までチームに迷惑をかけていたので…」と充実した表情を見せた。
 1-1の後半ロスタイム、鳥栖の元日本代表FWの豊田が守備の裏に抜け出した。ドリブルでゴールに迫る。1対1の最大の危機にも慌てなかった。「ボールの持ち方、体勢から強いシュートは打ってこない」。一瞬の判断で1歩前に出た。読み通り、相手がかわそうとした瞬間、右手を伸ばしてボールを確保した。
 前半42分にも、左サイドからエリア内に切り込んだ鎌田の強烈なシュートを防いだ。後半4分に原川のシュートが平岡に当たる不運な形で先制されたが、最後まで集中力を切らさなかった。
 仙台でのデビュー戦となった3月15日のYBCルヴァン・カップ、FC東京戦で6失点。「J1のレベルは予想以上」と力なく振り返った当時の面影はない。DF平岡は「自信を持ってセットプレーを確実に跳ね返すので守りやすい」。渡辺監督は「ゲームを重ねるにつれ安定感が増している」と褒めたたえた。
 「新守護神」の成長と自信が、4戦無敗の仙台を勢いづけている。(狭間優作)