奥埜の調子が上がってきた。リーグ戦では6月25日のC大阪戦以来、4試合ぶりの先発が濃厚。「最近は(5試合連続で)先制を許している。勢いをもって試合に入りたい」と力を込める。
 右のシャドーストライカーを務めた3日の紅白戦。同じく右のウイングバックに入った新加入の古林と、絶妙なパス交換で好機をつくった。全体練習後はランニングをしながら意見交換。「コバは運動量が豊富で、いいクロスを上げてくれる」。2人の息の合ったプレーは大きな武器となりそうだ。
 7月1日のG大阪戦後に左太ももに違和感を抱えてから積極性が影を潜めた。球際への厳しい寄せでピンチの芽を摘む一方、攻撃では印象を残せていない。「もっとゴールに向かうアクションを起こしてほしい」。渡辺監督から助言を受け、徐々に意識が変わっていった。
 今では「高いところ(敵陣奥)で奪って(得点を)狙いたい」と貪欲さを隠さない。昨年8月の鹿島戦では相手守備のパスミスからボールをさらい、決勝点を決めた。狙うのは14年ぶりに敵地で白星を挙げた昨季の再現だ。
 「(同じシャドーストライカーの佐々木)匠と(西村)拓真の勢いはいい刺激になっている」。チーム内の競争激化が闘争心をかき立てる。久しぶりの先発試合で大暴れする準備はできている。(狭間優作)