リーグ戦の浦和戦から中2日の仙台。中3日の川崎より大きなハンディを抱えながら、それを補ったのは「メンタルです」。渡辺監督がこう言うように、試合を通じ気迫あふれるプレーで仙台が準決勝第1戦を取った。
 前半の3得点が効いた。まずは石原。24分、西村のパスを受けると、右足を振り抜いて先制。33分には奥埜のヒールパスを右サイドから蜂須賀が折り返し、クリスランがゴール。クリスランはPKも決め「すごく大事な2ゴール。チームに貢献できてうれしい」と胸を張った。
 積極的なプレスが奏功し、ほぼ完璧ともいえる前半だったが、後半27分に失点。直後に石原の退場で数的不利になり、雲行きが怪しくなる中でさらに1点を失った。それでもリードを守り切り、川崎から公式戦では2013年8月以来となる白星を挙げた。
 富田、シュミットらが負傷し、チーム状況は苦しい。敵地での第2戦は石原が出場できず、難しい試合が予想されるが、古巣との対戦に燃える中野は「勝てたことをプラスにとらえたい。ゴールなど試合を決めるプレーをしたい」と力強い。
 「こういうときは疲れも忘れる。次も勝って決勝に行きたい」とクリスラン。総合力で決勝進出に近づいた勢いをぶつけたい。(佐々木貴)