仙台は第1戦をものにした一方で、二つのアウェーゴールを許した。2試合の得失点差で並んでも、0-1、1-2で負ければ決勝への道は閉ざされる。攻めるか、引くか-。攻守のより緊密な意思疎通が求められる大一番は、ボランチのかじ取りが勝敗の鍵を握りそうだ。
 先発濃厚の三田は「やり切る」をキーワードに掲げる。7日のミニゲームではボールを奪うとすぐに、前線へパスを供給。チームの心臓と呼ぶにふさわしい、迷いのない動きを見せた。「相手は点が必要な状況。それだけ裏を取るチャンスはある」。脳裏にあるのが、第1戦の終盤に石原が退場した後の展開だ。終了間際に失点したが、数的不利な状況でもカウンターから好機をつくれた。「守備で我慢するところは我慢し、(俊足の)クリスランらにパスをつなぐ」とイメージを膨らませる。
 同じボランチの奥埜は「慎重に戦う」としつつも、本職がシャドーストライカーだけに攻撃意識は高い。「1点取れば相手は焦る。前線から圧力をかける」と、敵陣深くでミスを誘いゴールを呼び込みたい考えだ。
 主将富田、シュミット、梁勇基、椎橋らが相次いで負傷。さらに第1戦の退場により石原が出場停止でエースを欠く。決勝へいばらの道となったが、一致団結して進んだ先に歓喜が待っていると信じたい。(狭間優作)