J1仙台のFW西村拓真(21)が27日、23歳以下の選手を対象にしたYBCルヴァン・カップのニューヒーロー賞に選ばれた。1996年から続く同賞を東北のクラブ選手が受けるのは初めて。「今までの積み重ねが評価された」と静かに喜びをかみしめた。
 シャドーストライカーとして準決勝までの全10試合に出場。9試合にフル出場し2点を挙げた。9月3日の準々決勝アウェー鹿島戦ではゴールを決め、クラブ初の4強進出に大きく貢献した。レギュラーの座をつかみ取ったのはプロ3年目の今季。これまで努力を惜しまず、コーチの指示を仰ぎながらの居残り練習はもとより、その後も近くの河原でボールを蹴り続けてきた。渡辺監督は「プロの世界は自分に何が足りないか気付くことが重要。それができない選手もいる中、拓真は気付き改善し続けた」と地道な取り組みに賛辞を贈る。
 歴代受賞者にはそうそうたる名前が並ぶ。日本代表のMF長谷部、FW原口、宇佐美らは受賞後にチームの中心となり、海外移籍を果たした。
 西村は「欲が出てきた。もっと成長して上を目指したい」と闘志を燃やすが、目標の代表入りには「まだまだ得点が足りない」と分析する。今季リーグ戦は2ゴール。ドリブル突破で鮮やかに得点する一方、決定機をものにし切れない課題は自覚している。
 29日のG大阪戦は先発が濃厚。「うまい選手が多くいる中、どれだけできるのか楽しみ。自信を持って戦う」。周囲の期待が一段と高まる中、これからも謙虚さと向上心を成長につなげていく。(狭間優作)