宮城・明成高女子サッカー部のFW武田菜々子(17)=164センチ、57キロ=が、なでしこリーグのマイナビベガルタ仙台レディース(仙台)に入団することが内定した。同校のインターハイ初出場初勝利に大きく貢献したストライカーは「スピードを生かして勝利に貢献したい」と意気込む。
 仙台は2日、来季の入団が内定した新人5選手を発表した。その中で武田は唯一、代表経験を持たないが「肩書」を気にする必要がないほどの潜在能力を秘める。
 能代市出身で、小学1年の時に兄の影響でサッカーを始めた。「常盤木学園高、聖和学園高という強豪を倒したい」と明成高に進み、持ち前の得点感覚に磨きをかけた。
 今年は明成高の歴史を塗り替える原動力となった。初出場したインターハイの1回戦、四国学院大香川西戦で2得点し、全国大会初の1勝に貢献。最大の特長は先制ゴールの場面に凝縮される。前半26分、DFの背後を狙ったロングパスに反応して快足を飛ばし、GKと1対1になった後、冷静にボールを流し込んだ。
 なでしこリーグ新潟で攻撃的MFとしてプレーした明成高の落合恵監督は「速さは『えげつない』という表現がぴったり。当たり負けしない体の強さもあり、なでしこリーグで十分通用すると思う」と評価する。
 武田は「技術はもちろん、人間的にも成長させていただいた」と恩師に感謝。東日本大震災を受け、故郷宮城に戻ろうと現役引退を決断した落合監督は、教え子が震災を機に誕生した仙台の一員になることに感慨深げ。「運命的なものを感じる。けがに注意して成長してほしい」と願う。
 仙台の越後和男監督は「粗削りだが、スプリント力がある。まさに原石で、将来が楽しみな選手」と期待する。(佐々木貴)