「今季を象徴する試合」。渡辺監督は手応えと課題が交錯したホーム最終戦を振り返った。アジア・チャンピオンズリーグ出場が懸かる横浜Mにシュート23本を放つ圧倒的な試合を演じたが、手にした勝ち点は1。最後の詰めが甘かった。
 前半5分の失点は、仙台の闘争心に火を付けた。長短のパスですぐさま主導権を握り返し、猛然とゴールに迫る。渡辺監督は「失点しても追い付くという期待感が、今のチームにはある」。19分、大岩がCKからのこぼれ球を同点とした。
 前半28分には石原が、エリア内で平岡が頭で送ったパスに素早く反応した。「その前の決定機を外したので決めたかった」と落ち着いてトラップし、右足でGKの頭を越す技ありの勝ち越しゴール。節目の10点目に「目標としていた数字。2年間ノーゴールだったので、一年通じて戦えて良かった」と笑顔を見せた。
 サポーターの大声援を背に勝利をつかんだかに思われたが、このまま終われなかった。システムを変えた相手に対応できず押し込まれ、43分、平岡のクリアボールがオウンゴールとなった。
 「今年の選手たちの成長は素晴らしかった。だが、強者になる道は険しい」と渡辺監督。来季の上位進出に向けたチームの試行錯誤は続く。(狭間優作)