J1仙台は昨年、YBCルヴァン・カップでクラブ史上初の準決勝に進出するなど奮闘、今年はさらなる飛躍が期待される。チームのホープ、FW西村拓真(21)とMF椎橋慧也(20)が、自身の目標などを熱く語った。

 -昨年、西村選手はカップ戦でクラブ史上初のニューヒーロー賞を受賞し、椎橋選手は2年目ながら終盤に3バックのレギュラーとして活躍しました。
 西村 すごく(内容の)濃い1年になった。ただ、特別な1年だったという実感はない。若手なので毎年、毎年、成長していかないといけないと思っている。
 椎橋 2016年シーズンはけがで試合に出られなかったので「この1年こそは」という思いが強くあった。試合に出るということは達成したが、終盤になってまたけがをしてしまったので、もっと自分を見つめないといけないと思った。

 -お互いのことをどう見ていますか。
 椎橋 年が近いということもあって「ニューヒーロー賞」を受賞したことは刺激になっている。練習でよくマッチアップするので(動き方を)学ばせてもらっている。偉そうなことは言えないが、(試合では前線に)とてもいい動き出しをしてくれる。
 西村 日頃から先輩、後輩に関係なく、がつがつした感じでやっている。僕らは上の人たちを脅かしたいし、(周囲を)どんどん引っ張って、チームにプラスになることをやらないといけない。
 -対戦してすごいと思った選手は。
 西村 鹿島のセンターバック(昌子、植田)。1対1のスピード、球際の強さ、全てのクオリティーが違っていた。以降は、より意識して練習に取り組むようになった。(2人の存在は)ありがたかった。
 椎橋 次元が違ったのは浦和のラファエルシルバ。抜け出されないように準備していたにもかかわらず、スピードが速く、一瞬で置き去りにされてしまった。足元(の技術)もうまい。

 -昨年はカップ戦ではクラブ初の準決勝に進出し、頂点が見えたシーズンでした。悲願のタイトル獲得に必要なことは。
 西村 実力がなかったので決勝に進めなかったが、自信は得たと思う。(今年から)タイトルを本当に目指せるところまできた。ホームで不要なゴールを与えてしまうなど、戦い方が未熟な点を改善していければいいと思っている。
 椎橋 鹿島のように何度も優勝を経験しているチームとの違いは、メンタリティーだと思う。(彼らには)徹底して勝ちを求める姿勢、ずる賢さがある。勝つためにはどうするか、一人一人が考える必要がある。
 -新年への意気込みを。
 西村 個人としてもチームとしても成長したところを見せたい。毎日全力で頑張りたい。
 椎橋 けがをせず、リーグ戦全34試合にフル出場したい。J1に出続けて、ゆくゆくは2020年の東京オリンピックに出たい。チャンスをつかむのも逃すのも自分次第と思っている。

<にしむら・たくま>2015年、富山第一高から入団。FWとして頭角を現した昨季はリーグ戦28試合で2得点。カップ戦10試合で2得点、クラブ初となるニューヒーロー賞を獲得した。愛知県出身。178センチ、72キロ。背番号30。

<しいはし・けいや>2016年、千葉・市船橋高から入団。昨季は3バックとして活躍し、リーグ戦9試合で1得点、カップ戦6試合1得点。ビルドアップのうまさに定評がある。千葉県出身。177センチ、69キロ。背番号34。