サッカーJ1仙台の選手らが今季の活動初日となった9日、東日本大震災で大きな被害が出た仙台市若林区の荒浜地区を慰霊に訪れた。津波で荒れ果てた沿岸部などを見て回り、好成績で被災者に希望を届ける決意を新たにした。
 訪れたのは選手やスタッフら計49人。渡辺晋監督と奥埜博亮選手らが犠牲者を悼む観音像に献花した。近くにある震災遺構の旧荒浜小も視察。市職員の案内で、2階まで津波をかぶった鉄筋4階の校舎内や震災当時を記録した映像などを真剣な表情で目に焼き付けた。
 渡辺監督は「被災地を知って感じたことをプレーにぶつけることが必要。魂を込めて戦い、一つでも多くの勝利を届けたい」と意義を語る。震災当時、仙台大の学生だった奥埜選手は「被災地を訪れることで、より一層『(被災者に)少しでも力をもらってもらえたら』という思いが強くなった」と話した。