リーグ戦5位以内を目指す仙台にとって、野津田は頼もしい存在だ。昨季途中にJ1広島から加入し、シャドーストライカーとして定位置を獲得。「上の順位に引き上げるために数字を残したい。2桁得点を狙う」と一層の飛躍を誓う。
 6日の実戦練習でも野津田の動きは熱を帯び、軽快なボールさばきで好機を演出した。「開幕も近づき、競争が激しい。あらゆる面でアピールしないと」と語る表情に自信が漂う。
 各世代別日本代表を務めた逸材だが、納得のいく結果を出せずにいた。昨年8月、広島から期限付き移籍していた清水を離れ、出番を求めて仙台へ。利き足の左から放つ強烈なミドルシュートを武器にリーグ戦12試合で3ゴールを決めた。
 「苦しい時期に手を差し伸べていただき、選手としての自信を取り戻させてくれた」。昨年末に契約期間延長で合意し、仙台サポーターを喜ばせた。
 ベガルタ戦士として初のキャンプは「自分を応援してくれる方々のために頑張りたい」との思いで臨んでいる。渡辺監督は「データを見ても前に進むスプリントの回数が増えている。一段とスケールアップした」と期待を寄せる。
 野津田は「1試合1試合がチームにとっても、自分にとっても大事。連戦が多いが、全部出て活躍したい」と意気込む。(佐々木貴)