宮城県内の海域でカキからノロウイルスが検出され、県漁協が出荷を休止した問題で、県漁協は26日、検査で陰性が確認された一部の海域で生食用カキの出荷を再開した。ウイルスが未検出だったのは気仙沼湾から女川湾まで北部の6海域。石巻湾や松島湾など南部の5海域ではウイルスが検出され、加熱用カキとして出荷する。
 県漁協は26日、石巻市内で開いた記者会見で検査結果を説明。阿部誠理事は「ノロウイルスは85度で約90秒加熱すれば、感染力を失う。加熱用の商品はしっかり火を通し、おいしいカキを食べてほしい」と安全性をアピールした。
 県漁協はノロウイルス発生の危険性が高まる11月下旬から、11海域をさらに細分化した計27定点で毎週検査を実施。海域内の全定点で陰性が確認された場合、生食用として出荷している。次の検査結果は2017年1月4日に判明する予定で、原則として陰性の海域は生食用、陽性の海域では加熱用として出荷する。
 県漁協は今月19日の検査結果で、石巻市の雄勝湾を除く10海域でノロウイルスが検出されたとして、県内ほぼ全域で生食用カキの出荷を休止。安全性の確保と生産量調整のため、22日以降は加熱用カキも出荷を見合わせていた。