沖縄県北谷町で出土し、縄文時代晩期(約3100~2400年前)の東北地方を代表する「亀ケ岡式土器」と一致する特徴が多い土器片が6日、調査のため弘前大に持ち込まれた。
 土器片は縦横約5センチ。2010年2月18日、米軍返還地にある平安山原(はんざんばる)B遺跡から出土した。同大の関根達人教授(考古学)は土器片を手に取り、亀ケ岡石器時代遺跡(青森県つがる市)で出土した亀ケ岡式土器と比較。形や模様の特徴が、約2500年前の亀ケ岡式土器の浅鉢の台部分と一致すると指摘した。
 一方、土器片が出土した地層に混ざっていたのは約2200年前の土だったことや、模様が北陸地方での亀ケ岡式土器に似ていることなどを挙げ「沖縄以外の場所で作られて、運ばれたのではないか」と所感を述べた。
 関根教授は「亀ケ岡式土器を模倣しているのは間違いない。当時の交流関係を知るきっかけになる」と語った。同大は今後、土器片が出土した周辺で見つかった土製品を分析し、土の採集地などを調べる。
 土器片を巡っては、北谷町教委が今年1月末、現地で出土していたことを明らかにした。亀ケ岡式土器とみられる土器片の発見は、沖縄県で初めて。