岩手県遠野市の介護や福祉の現場で働く若者でつくる「遠野ケアイノベーション会議」が19日、深刻化する介護従事者の不足を考えるイベントを開く。問題を地域で共有し、介護報酬引き上げなど人材確保策の必要性への理解を深める。
 北海道の社会福祉士で介護に関する著作がある菊地雅洋氏が講演。市内7施設の職員らが「魂のKAIGOプレゼンテーション」と題し、利用者が元気になる独自の取り組みや仕事に就いたきっかけ、夢などを発表する。
 会議は昨年6月、職場の枠を超えた仲間づくりやスキルアップを目的に20~40代の20人が結成。中高生や市民に仕事の魅力を伝える活動にも力を入れる。
 厚生労働省推計によると、2025年に全国で37万7000人の介護従事者が不足。施設に入れず在宅介護の人が増え、家族は離職を迫られるなどの負担に直面する事態が予想される。
 会議の松田学代表(38)は「遠野では20年に介護従事者が現在より50~60人多く必要になる見通しだ。誰にとっても無関係ではない問題として、イベントを地域全体で考える第一歩にしたい」と話す。
 市民センターで午後1時開始。参加無料。連絡先は事務局の特別養護老人ホーム遠野長寿の郷0198(63)1770。