東日本大震災などの被災地の復興支援や減災・防災に必要な情報を提供する季刊紙「震災リゲインプレス」が20号を迎えた。年に4回定期発行され、全国に配布される震災専門情報紙の特性を生かし、支援の輪を広げている。
 発行しているのはNPO法人・震災リゲイン。東京都港区東麻布の事務所を拠点に10人のスタッフが取材や写真、デザインなどを分担。タブロイド判で4ページの冊子を毎回各4万部作成し、全国の協力施設や企業、学校などへ無料配布している。資金は企業協賛や会費が中心。
 代表理事の相沢久美さん(47)は小中学生時代を山形市で過ごした。建築家、編集者としての技能とネットワークを生かし、震災発生直後から宮城県沿岸部などで支援活動を展開した。
 「被災地での支援状況やどんな助けが必要なのか、より遠くの人たちに伝える媒体が必要だ」と感じ、震災翌年の2012年6月、季刊紙を創刊した。
 今年2月20日に発行された第20号はラジオに焦点を当て、災害発生時の情報収集に役立つ理由を説明。エフエム東京の防災キャスターや神戸市の臨時災害FM局の多言語情報配信を紹介した。気仙沼市の仮設住宅での孤立を防ぐコミュニティーづくり、熊本県阿蘇市のウェブサイトと冊子による情報発信なども現地取材した。
 編集の重点は、寄付や商品購入の形で読者が被災地の支援団体に関与するきっかけづくりと、読者自身の減災・防災に役立つ情報を提供すること。
 相沢さんは「災害に備え、自分たちの生活を守るために日頃から何をすべきか。年に4回、家族で話し合うきっかけにしてほしい」と期待する。
 新たな大規模災害発生時には号外を発行し、被災地に必要な法制度や支援策などの情報を提供する計画も進める。季刊紙はホームページにも掲載している。