東京電力福島第1原発事故で福島県から新潟市に自主避難している小学4年の男子児童が、担任の男性担任教諭から名前に「キン」を付けて呼ばれ不登校になった問題で、新潟市教育委員会は16日、「児童からいじめの相談を受けながら、数カ月間も放置した担任の対応は不適切」などとした第三者委員会の調査報告書を公表した。
 報告書によると、男児は3年生後半から、同級生から「キン」を付けて呼ばれ、4年生の昨年6月に「ばい菌扱いされている」と担任に相談。しかし、11月22日、担任は男児を「はい、○○キンさん」と呼び、ショックを受けた男児は20日間欠席した。
 報告書は、原発事故で横浜市へ避難した中学生が受けたいじめに触れ「11月9日以降、連日のように報道されていた」と指摘。「このような時期だからこそ、震災避難による不安を抱えている児童の思いに心を寄せなければならなかった」と強調した。一方、いじめや担任の発言と原発避難の関連については「直接起因すると認めるに足りる事情は見受けられなかった」とした。
 再発防止策として、教職員の人権感覚を磨くほか、いじめに関する情報を担任が隠蔽(いんぺい)・放置できない体制を構築することなどを学校に求めている。
 第三者委は市教委に3月2日に答申。16日の新潟市議会で報告後、公表された。