CSR(企業の社会的責任)活動の積極展開は、欧米を中心に世界企業の常識になっている。その流れで、東日本大震災では海外の企業から多くの支援が寄せられ、震災7年目の今も続く。CSRの最前線に立つ外資系企業の取り組みと狙いを追った。(「被災地と企業」取材班)

◎トモノミクス 外資系CSR最前線[3]

 ネスレ日本(神戸市)は看板商品のチョコレート菓子「キットカット」を軸に多彩な活動を展開する。
 被災した三陸鉄道(宮古市)を支援する「キット、ずっとプロジェクト」を12年に開始。三鉄が14年に設立した草野球チーム「三陸鉄道キットDreams」の運営に全面協力し、今月4日にあった台湾遠征と交流試合も共同で企画した。
 同社は「本業に跳ね返ってくるからこそ、支援を継続できる。完璧な復興はない。この地域に寄り添うことを続ける」と話す。
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 企業の社会的責任(CSR)。21世紀、世界の企業に浸透し始めた概念だ。東日本大震災後、東北の被災地には無数の企業が足を踏み入れ、試行錯誤を重ねた。艱難(かんなん)の地へ、生活の糧を、癒やしを、希望を。企業を突き動かした衝動は何だったのだろう。あれから間もなく6年。CSRを足掛かりに、あの日に返って経済社会を展望する。見えてくる明日を、私たちは「トモノミクス」と呼ぶ。