東京電力は19日、自走式ロボットを使った福島第1原発1号機の原子炉格納容器の内部調査で、初日の18日に実施した調査の状況を公表した。同日の調査では、溶融燃料(燃料デブリ)の可能性がある堆積物などは確認できなかった。21日まで調査を続ける。
 ロボットは格納容器に入った後、原子炉圧力容器を支える筒状のコンクリート製台座の周囲にある作業用足場を約5メートル走行。滞留水(水深2.5メートル)の1カ所に線量計付きカメラを投下した。
 床面から1メートル付近で、バルブなど排水用ポンプの部材とみられる構造物を確認した。滞留水の濁りはあまりなく、床面らしきものも見えた。線量は足場上で毎時7.8シーベルト、床面から1メートルの水中で1.5シーベルトだった。
 足場上の毎時7.8シーベルトは、過去に1号機の格納容器内部をロボットで調べた際と同程度だった。
 計画では床面から40センチ付近までカメラを下げる予定だったが、バルブなどに引っ掛かる恐れがあったため、1メートル付近でカメラの投下を中断した。
 ロボットは計5地点で測定をする。画像と線量の評価で溶融燃料の分布を調べ、燃料取り出し方針決定の参考にする。
 炉心溶融(メルトダウン)した1~3号機のうち、1号機は溶融燃料の大半が圧力容器の底を突き抜けたとみられている。