豪雪地帯の会津地方で、重労働の除雪をエクササイズとして楽しもうという若者たちの活動が注目されている。その名も「ジョセササイズ」。福島県西会津町を拠点に普及を進める日本ジョセササイズ協会の鈴木孝之会長(38)は「雪国を楽しくしたい」と意気込む。
(会津若松支局・跡部裕史)

◎日本ジョセササイズ協会会長 鈴木 孝之さん(38)

 -そもそもジョセササイズとは何でしょうか。
 「除雪とエクササイズを組み合わせた造語。除雪は労働ではなくエクササイズという考え方のことで、特別な動きをするわけではありません。9年前、帰省中の兄弟に除雪を手伝ってもらおうと『一緒に運動しよう』と誘ったときに思い付いた言葉です」
 「西会津町役場に出向していた2015年1月、地元の若者と協会を立ち上げました。自分たちが除雪を楽しみ、他地域の人に雪国に遊びに来てもらうきっかけをつくるのが目的です」
 -どんな効果がありますか。
 「効果は三つ。まずは肉体面。運動不足の解消になり、筋肉を鍛えることができます。二つ目は精神面で達成感を得られます。もう一つは社会的効果で、隣の高齢者の除雪をすると非常に喜ばれます」
 -普及への取り組みは。
 「ホームページやマニュアル本を作成したほか、ウオーミングアップの体操もつくりました。この冬は無料通信アプリLINE(ライン)のスタンプやカロリー消費などの効果が見えるウェブアプリを開発しました。ゲーム感覚で除雪をすることにより、あすも頑張ろうというモチベーションにつなげてほしいです」
 「アイデアを形にすることが面白いです。これは無理と思っても、協力してくれる人が集まるとできます。人と人がつながることで1が10にも100にもなると実感しています」
 -反響はどうですか。
 「ジョセササイズを取り入れた除雪ボランティアを体験した首都圏の大学生からは『楽しかった』という声が多く寄せられました。人の役に立ったことがうれしかったようです」
 -今後の抱負は。
 「雪国は生活がしづらいイメージがありますが、雪がきれいで食べ物や水がおいしいなどすてきなことがたくさんあります。雪国のネガティブなイメージをポジティブに変えたいです」
 「田舎にはエクササイズになることが多い。昨夏は『ジョソササイズ』と称して仲間と草刈り機を持って除草に挑戦しました。自分たちの活動が地域の活力の一助になればいいと思います」(月曜日掲載)